アンディーの脳腫瘍が見つかるまで・・・
アンディーが 脳腫瘍に・・・
どうして?なぜ?そして、助かるの・・・?


 初めての発作

2004年10月17日
この日の夜、8時ごろアンディーが突然、バタッと倒れた。前肢をまっすぐ伸ばし、歯を食いしばり後肢はバタバタと不規則に動かしている。痙攣だ。
「なんで?どうしたの??」
さっきまで元気にウロウロしていた。
主人も息子達も慌ててアンディーのそばに駆け寄った。「誤飲?」とっさにそう思った。喉に何かを詰まらせたように見えた。本当はいけないのもわかっていたが、口に中に手を入れて喉を探った。
なんかある。硬いもの。(後になって思えばそれは硬直した喉周辺の筋肉だったようだ)
必死でそれを取ろうしたが取れない。
どうしよう!アンディー死んじゃう!!
舌が紫色になってきた。
ああー、もうだめー!!!と悲鳴をあげてしまい、諦めかけた頃、発作が止まった。
家族みんなで安堵。あー、よかった!!
アンデイーは何があったのか理解できないけど かなり不安だったらしく 私たちの周りを言ったり来たりして走り回った。くぅ〜ん、くぅ〜んと鼻を鳴らして
部屋中を走り回っていた。(狭い部屋なんですが)
誤飲だと思ったけど 本当は脳腫瘍が原因の発作だなんて夢にも思わなかった・・・。
しばらくウロウロしていたが いつしかいつものアンディーになっていた。

翌日、これから色々とお世話になることになるK病院にアンディーを連れて行った。
誤飲だと思っていたので その旨K先生に伝えると
「便の様子を観察してるしかないなぁ」
と言われそのまま帰った。誤飲じゃなかったのにね。
それから、毎日便とにらめっこ。何にも出るわけないのに。ある手段でレントゲンも撮ったが何も映らない。当たり前です。「胃」に異常はないのですから。
そんな日々が続き 結局何も食べてなかったのでは?
と思うようになった。
でも、それじゃなんで痙攣したの?なんで?

この頃アンディーの頭の中では 何が起こっていたんだろう・・・。腫瘍が大きくなって脳のなかのどこかの
神経にさわるようになっていたのだろうか・・・。


 
2度目の発作


1度目の発作のあと、特に変わった様子もなく、いつもと変わらないアンディー。もちろん、便からは何も出ない。
盗み食い命のアンディーとそうはさせまいとする私との知恵比べの日々。うっかりするとアンディーの勝利!!
そんな毎日を送っていた。そして1度目の発作からちょうど1ヶ月、2度目の発作がアンディーを襲った。

2004年11月18日午後8時頃、またアンディーが倒れた・・・。唯一助かるのが 家族が皆揃っている時に発作を起こす事。
前回と同じように前肢を突っ張り頭は仰け反り硬直、後肢はバタバタとさせている・・・。
家族全員でアンディーを励ます・・。それくらいしかしてやれないのがとても もどかしい・・・。
それにしても見るに耐えない痙攣。私も声を掛けながら泣いてしまう・・・。次男も「アンディー頑張れ!!」と言いながら泣いている・・・。
時間にして40秒から1分くらいだろうか。やっと発作が止まった。
苦しさから開放されると アンディーは前回と同じようにクゥーンクゥーンと鼻を鳴らし 主人や私に体を押し付け甘えてくる。そしてまた部屋中をウロウロし始める。1時間ほど歩き回り落ち着いた。

今回の発作はあきらかに誤飲ではない。じゃ、どうして?なにが原因なの?
この時はじめて「癲癇」を疑った。
ピアリスも2度ほど発作を起こしている。その時も受診したK先生に癲癇の定義を聞いていた。
1ヶ月に数回発作を起こすようになったら 癲癇の治療をしようと言われていた。ピアリスはその2度だけでその後はもう何年も発作をを起こしていない。
アンディーは癲癇なの?

勤め先が経営している動物病院のM先生に相談してみた。1度、血液検査をして見ましょうと言われ 東京のN区にある病院に連れて行った。
M先生とお初のアンディー。「ここはどこ?」とウキウキ状態。早速、採血。でも前肢は嫌がる。生意気な!!後肢で採血して結果を待つ。
しばらくしてM先生に呼ばれ 結果を説明してもらった。どの数値をみても 内臓はいたって健康。
したがって一番疑いが強いのは癲癇だと言うことだった。脳腫瘍というのは 4歳という年齢から考えて ないのでは?とも言われた。
癲癇はフェノバールという薬を使って 発作を弱めるしかない。1度飲ませ始めたら一生飲ませる事になる。
そして稀に 薬の副作用で肝臓の機能が悪くなる。
決して治らない病気。そんな生半可な知識もあったせいでフェノバールを服用させる決断ができず、ビタミン剤の投与をする事にした。
あとで癲癇のことをよく調べたら あるサイトにこう書いてあった。
癲癇の薬を飲み続けるという事は 目の悪い人が
めがねをかけるようなもの なんだそうだ。
癲癇を患っているワンと暮らしている方に この
表現で判りやすく説明してあげてね。獣医さん!

ビタミン剤を毎日飲ませて それ以外はいつもと
かわらない毎日を平和に過ごしていた。
ご飯もよく食べ(ご飯以外の盗み食いも相変わらず激しい・・・)ウン○も良好♪
12月14日にはドッグランでのオフ会にもピアリスと
一緒に参加し、元気に走りまわっていた。
アジリティーの障害飛越もピョン♪と飛んでいた。
その3日後、3度目の発作に見舞われてしまった・・・。


                                     ↑ クリックすると 在りし日のアンディーの 動画が見れます。


2000年10月25日にこの世に生を受け、その年の12月に我が家の一員になったアンディー。
父 黒ラブ、母 G・レトリバーというMIXだった。見た目は フラットコーデットレトリバーそっくり!
やんちゃで甘ったれのアンディーは 私達家族の宝物だった・・・。
先住犬のピアリスの事が大好きで、ドッグランに行っても、他の子とは遊ばず、
ピアリスの後ばっかり追いかけていた。
いつも元気いっぱいのアンディーが まさか脳腫瘍なんかに冒されるとは・・・。
たった5年しか 生きられなかったアンディー・・・。
ここにアンディーが生きた証を残します・・・。

ごたいめ〜ん!
初めてアンディーにあった日

こんなバケツに入るほど、小さかったアンディー

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